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特別展示室

特別展示室では、タイムリーなトピックとして取り上げられた収蔵遺物を紹介しています。

野木遺跡のロクロ回転盤

ロクロ回転盤

野木遺跡は、青森市の南西部のに位置し、標高が約70~90mの丘陵の緩斜面に、多くの竪穴住居跡や土坑などの遺構が密集して検出されました。
調査区の東側の低地には、水場遺構が検出され、井桁(いげた)状の木枠がある水場、排水を流すための水路、木組みを持つ沢のから構成されています。
それらの施設は、水場遺構の上面から白頭山苫小牧火山灰が確認されていることから、10世紀前半には廃棄されていたと考えられます。ロクロの回転盤は沢から出土しました。クリ材を『柾目(まさめ)取り』したもので、片面が焼けて炭化しています。直径25.2cm、厚さ約4.2cm、中央に約6cm、周囲に約3cmの穴があり、中心に軸を通して、土の中に埋め、2枚の回転板の間を4本の支柱でつなぎ、支柱を足で蹴(け)って回す「蹴ロクロ」と考えられます。
出土地点から約60m離れた場所にロクロピットをもつ約3m四方の小型竪穴住居跡が調査され、ロクロピットは、北東の隅に直径約50cm、中央に深さ約30cmの小穴がみられ、その部分に回転台をおいたと思われます。また、近くには、土器を焼いたと思われる焼成遺構も検出され、出土している土師器(はじき)と遺跡内の粘土の胎土分析の結果、土に含まれる成分がほぼ同じ値を示し、集落内で土師器が生産されていることは、間違いないと思われます。

なお、出土品から青森県工業試験場青森木工分場のご厚意で復元品が作られています。 ロクロ回転盤説明図

また、今回紹介した遺物は、「野木遺跡III」(青森県埋蔵文化財調査報告書 第281集 青森県教育委員会 平成12年3月31日)に収録されています。


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