発掘調査速報

青森市米山(2)遺跡

2020年9月4日

 青森市米山(2)遺跡の調査が8月4日からスタートしました。
 本遺跡の調査は、新青森県総合運動公園整備事業に伴い平成8年度から断続的に進められており、今回は第11次調査となります。
これまでの調査で、縄文時代早期・中期・後期の集落跡が発見されているほか、近くの山野峠遺跡や上野尻遺跡などで縄文文化にまつわる数々の発見が知られており、青森平野の中でも歴史的遺産が豊富なエリアとなっております。
 今年度の調査では、早速、中世の掘立柱建物跡や、煮炊きに使われたと考えられるカマド状遺構が姿をあらわしてきています。 本遺跡一帯の発掘調査では、以前から中世の一般集落とみられる村の跡がみつかっていますが、具体像の解明はこれからで、村の名前も定かではありません。
 遺跡周辺には、古寺跡と伝わる場所に、樹齢800年ともいわれる「宮田のいちょう」(青森市指定天然記念物)が2本勢いよく伸びているほか、宮田集落の念心寺に移されたという青森市内唯一の板碑、「延文の碑」(延文2年(1357))も200年ほど前まで古寺跡にあったという記録が残るなど、中世のロマンが感じられる土地柄となっています。
 今後、下層の縄文時代後期後葉の集落跡を調査する予定です。

青森市米山(2)遺跡9月4日_1

作業風景

青森市米山(2)遺跡9月4日_2

作業風景

青森市米山(2)遺跡9月4日_3

カマド状遺構が密集して検出されました。

青森市米山(2)遺跡9月4日_4

カマド状遺構を完掘した状況です。

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