【平成26年度実施報告】

夏休みに考古学者になろう!

-発掘体験・出土品整理体験―

  『夏休みに考古学者になろう!』が、平成26年7月23日(水)・24日(木)の両日行われました。1日目は、鰺ヶ沢町新沢(1)遺跡で『発掘体験』を、2日目は青森市新城の県埋蔵文化財調査センターで『出土品整理体験』を実施しました。

【1日目】-発掘体験-

 当日は、朝からあいにくの雨でしたが、児童・保護者あわせて11名の方が参加しました。所長挨拶の後、発掘担当者の案内で調査現場を見学しました。この後、発掘用具や発掘調査の進め方などの説明を受け、いよいよ、発掘体験の始まりです。雨脚が強くなってからは、室内で縄文時代の本物の土器や石器に触ったり、土器の文様を粘土板につけたり、発掘現場近くに生えているフキを石器で切ってみるなどの体験を行いました。

 三上所長挨拶

 発掘現場の説明

 発掘開始、何か出てくるかな?

 石器の切れ味を体験

 このようにして、1日目の発掘体験は無事終了しました。

【2日目】-出土品整理体験-

 出土品整理体験には、児童・保護者あわせて26名が参加しました。発掘現場から出土した遺物が、どのように整理されていくのかを、センター各施設や各整理作業を見たりして学びました。  

 最初は、収蔵展示室・水洗い室・注記室・保存処理室・X線室を見学し、注記室では実際に注記マシーンを使って、模造土器片などに注記作業を体験しました。この後、遺物 の水洗い作業を体験しました。室外での大型石器の水洗い作業は、高学年の男子にとって暑い中、涼しくて気持ちがよかったようです。

 午後は土器の接合と 土器の拓本とりを体験しました。土器の接合作業は、初めての人がほとんどで、最初は戸惑ったようです。しかし、次第に慣れていき、コツをつかんでいったようです。この後の拓本とりは、普通の黒以外の色ー赤や青などーも使って、土器の文様を浮かび立たせ、楽しみながら体験していました。

 収蔵展示室の見学

 X線室の説明

 遺物注記体験1

 遺物注記体験2

 土器水洗い体験

 大型石器水洗い体験

 土器接合体験

 拓本体験

参加者の主な感想(内容を適宜、意訳してあります。小学生については、漢字に適宜変換してあります。)

【発掘体験】
● 今日は雨がふったけど、土器をさがすのは「宝さがし」のようで楽しかったです。それと、土器の文様のつけ方を学び、実際に粘土につけるのもおもしろかったです。土器・石器のことがよく分かりました。黒よう石はふきの茎を切ってしまうと知り、縄文時代ではどのように食事していたか少し想像できました。草創期から晩期にかけてだんだん土器の形や文様が変化するのはおもしろいと思いました。土器や石器などことに関して、くわしく学べたのでよかったです。(小学5年)

● 今日は発掘体験をして遺物をみつけることできなかったけど、楽しく発掘体験ができたのでよかったです。午後は土器をさわったり、矢じりや石さじをさわったりしました。実際に、石さじでフキを切りました。とてもきれいに切れたのでびっくりしました。また、文様を粘土につけたりしました。右よりと左よりでは、文様の向きが違うのでとてもびっくりしました。また明日も楽しくやりたいです。(小学5年)

● 初日の発掘体験はとても楽しみにしていました。悪天候で中止かもと思っていましたが、体験できて良かったです。発掘現場のイメージ゙が不明でしたが、今回の体験で現場の大変さがわかりました。子供たちは遠足気分でしたが、楽しんでいて良かったです。発掘作業で土器な破片を見つけることが出来て良い思い出になったと思います。天気がよくなることを祈って、来年も参加したいです。(保護者)

● 雨の中でカッパを着ての発掘体験となりましたが、子供がとても楽しそうだったので参加して良かったと思いました。私が小学校に通っていた頃、自転車で友達と土器を取りに行き、矢じりを取った人がヒーローだった事を思い出しました。袋いっぱいに取ってきてみんなで復元するのも楽しかった記憶があります。今回、昔の生きた人々の跡を正確に後世に残していく作業を体験し、「子供の頃はとんでもないことをしていたのだな」と反省しました。また、道具を作るところから始まった当時の人々の苦労を想像しながら、今の生活の便利さも実感できました。土を掘りながらドクロが出てきたらどうしようと不安になったり、復元した土器に触ってドキドキしたり、「ミステリーハンター」として楽しみました。ありがとうございました。(保護者)


【整理体験】
● 今日は良い天気だったのでよかったと思います。文化財調査センターに来てずっと昔の土器や水がめを見ました。自分がすっぽり入りそうな大きさでした。図書室にいって「青森県」などで作られた報告書がたくさんならべられていました。すごかったです。お昼になって弁当箱をあけてみたら、ママが作った土偶のおにぎりが入っていました。
 午後は土器をくっつけてみたのでよかったです。あともう少しだったので来年もやりたいです。最後に拓本をしました。やり方がよくわかったので来年も楽しみです。黒・赤・青・緑あったのでうれしかったです。水洗いやどきをくっつけるのがとても楽しかったです。(小学4年)
 
● 今日、学校とかで教わらない事や普段やらない事をやって良い経験になりました。接合でよく三内丸山いせきに行けば接合した土器がたくさんあって簡単だとおもっていたけど、中々、はまらなかったりして大変だと思いました。拓本で紙が破れないようにしんちょうにやりました。スミをつけたときに大人の人に上手と言われてうれしかったです。これまで、あまり興味のなかった土器に興味がわいてきました。(小学6年)

● 今日のイベントに参加して、とっても勉強になった気がします。暑い中で、いろんな体験をして、一番楽しかったのは、土器の破片を水で洗う体験がとても気持ち良かったです。大きな石を洗う時も、たわしでゴシゴシ洗った後の気持ちはスッキリした感じでした。接合では、全然組立られなくなり、ついにはねむくなってしまいました。けど、拓本ではいろいろな色をぬってきれいだったのでおもしろかったです。そして、縄文のことが分かるように説明してくれてありがとうございます。(小学6年)

● 今日は天気にも恵まれて、昨日の発掘体験と日にちを交換して欲しいぐらい暑かったです。センターでの体験は子供も楽しめていた様子です。水洗いや注記は私も未経験だったので興味深かったです。夏に水洗いは涼しげで、水の音が川のせせらぎの様で癒されました。注記はこんなシステムだったのかとビックリしました。普段は絶対に触れないお宝に触れることができました。すごく小さいサイズの土偶がステキでした。縄文人…とっても器用だなぁ…と思いました。何に使ったのだろう?来年も参加したいです。(保護者)