実施報告

平成28年度 青森県埋蔵文化財発掘調査報告会

 青森県埋蔵文化財調査センターでは、平成28年度の埋蔵文化財発掘調査報告会を、12月10日(土)に青森県総合社会教育センターにおいて実施しました。27回目となる今年度は計8遺跡の調査成果報告を行い、それらを含めて14遺跡の出土品やパネルを展示しました。

 開場とともに展示室は見学者で溢れ、最終的に180人の方においでいただきました。まことにありがとうございます。

調査成果報告(大研修室)
 今年度は、本埋文センターから4遺跡、市町村他から4遺跡の、計8遺跡の調査成果報告を行いました。

 午前中には郷山前村元遺跡外、夷堂遺跡、野口貝塚の3遺跡の報告、午後には内田(1)遺跡、安部遺跡、一王寺(1)遺跡の3遺跡、休憩をはさんで、沢部(1)遺跡、弘前城本丸石垣の発掘調査の2遺跡の報告が行われました。

 調査現場の写真や遺構配置図を使った調査成果の報告に、参加者は熱心に耳を傾けていました。また質疑応答においても、いろいろな視点からの質問や的確な回答がなされ、闊達な意見交換の場となりました。

 すべての報告の最後、弘前大学人文学部関根達人教授から講評をいただき、調査成果報告を終了しました。

 所長挨拶

 報告の様子(沢部(1)遺跡)

 報告の様子(弘前城本丸石垣調査)

遺物・パネル等の展示(第1研修室)
 今年度は、調査成果報告の行われた8遺跡をはじめ12遺跡について出土遺物とパネルを展示しました。

 縄文時代では、土器・石器・土石製品の他に、安部遺跡や一王寺(1)遺跡の獣骨類の展示に、古代では、平安時代の土師器・須恵器の他、夷堂遺跡や沢部(1)遺跡の製鉄関連遺物や遺構写真に見入る人が多くいました。また沢部(1)遺跡から出土した炭化米や布片、9世紀後半の中国・越州窯系のものと推定される青磁皿片にも注目が集まっていました。中世以降では米山(2)遺跡の井戸枠や、弘前城本丸石垣調査の石仏などが展示されました。

 展示室中央には、現在整理作業中の沢部(2)遺跡(弘前市)と東道ノ上(3)遺跡(東北町)の出土遺物を展示しました。津軽地方と上北地方の円筒土器や石器などを比較しながら見学することができました。特に沢部(2)遺跡の大型の土器には、驚きの声が上がっていました。

 また、今回初の試みとして、青森県立図書館の協力により関連図書の展示及び貸出を行いました。埋蔵文化財や考古学に関する図書が多数展示され、ひっきりなしに興味のある本を手にとる方が訪れていました。青森県立図書館職員が常駐し、その場でたくさんの本が貸し出されました。

 遺物展示の様子

 遺物・パネル展示の様子(夷堂遺跡)

 遺物展示の様子(沢部(2)遺跡)

 県立図書館による関連図書の展示



当日配布の小冊子です。(PDFファイルがありますので、ご活用ください。)【A4判 28ページ ファイル容量:約2MB